今日は寝ていた時に、夢の中で急にマーケティングのアイデアがわき、びっくりして目覚めてしまい、午前2:30に起きてしまいました。
起きてすぐに浮かんだアイデアを記憶しておこうと、急きょ仕事をしました。
たまに訪れるこういう瞬間のアイデアって、すぐに記録をしておかないと一気に跡形もなく忘れてしまうことがよくあります。
そんな感じで仕事の方も何とかアイデアを形にしたところで、落ち着いてきました。
落ち着いてきたら、なんだかおなかが空いてきました。
わたしは料理を作るのがとても好きです。
全く上手ではありませんよ。
作るのは、味噌汁とか玉子焼きとか焼物・炒め物とかばかりです。
上手ではありませんが、キッチンに立ち料理をしていると、なんというのかこう生きてるっていう実感がわくんですよね。
そもそもわたしが料理をするようになったのは、あるきっかけがあります。
2006年の出来事です。
わたしは1999年の大学卒業以来、ずっとNECに勤めていました。
ところが2006年、脱サラして生きていきたいと強く思い、立派な会社を退職してしまったのです。
退職後、ある経営者と共同で事業を起こしました。
ところがその共同経営者は、非常に悪い奴で、わたしのことをこき使って自分だけ儲けていました。
その悪徳ぶりは非常に狡猾で、儲けは自分に入るようにしておいて、出費や税金は全てわたしに降りかかるように工作してあったのです。
結局、その悪徳経営者とは縁を切りました。
とても嫌な思い出です。
でもその悪徳野郎から教わったことで、たったのひとつだけ、今の人生に役立っていることがあります。
それが今日のテーマの料理なのです。
悪徳野郎とやっていたビジネスは、はっきり言って全然儲かりませんでした。
なのでその事業を経営していた時、わたしはとても経済的に苦しい生活を送っていました。
その時に悪徳野郎から言われたことが、意外にも素晴らしかったのです。
こう言われました。
「お前はこれから自炊しろ。
自分の食べるものくらい自分で作れるような人間になれ。
今の時代の人間は、外食やら冷凍食品やらレトルト食品やらコンビニ食品やらばかりだ。
自分で自分の食べるものすらろくに作ることもできず、そのくせカネのための仕事ばかり四六時中している。
そんなのは本来の人間の生き方じゃねえ。
本来の人間は、自分の食べるものをくらい自分で作って食べる。
これが本当の生き方なんだ。」
わたしはこの教えに妙に納得しました。
そしてそこから外食や作り置きを買って食べることを止め、自炊をはじめました。
すると変化が現れたのです。
今までは、今後の未来のことやカネのことが心配で、常に不安な状態だったのが、料理をするようになってからは心が軽くなったのです。
料理をしているときだけは、いま目の前にある食材や調理に集中するのです。
その一時だけは、将来の不安やカネの不安から解放されていたのです。
それに失敗続きの毎日で心が折れていたのですが、料理をすると、「やったことが確実に成果につながる」という疑似体験が積めるのです。
やったことというのはつまり料理。
成果というのはつまり出来上がった料理。
するとなんとなく、「俺はやればできるのだ」とか「やったことは必ず成果に結びつく。だからやることは無駄じゃないんだ」という気持ちになってくるのです。
料理は心の安定剤なのかもしれませんね。
その体験以来、わたしはなるべく外食や店屋物を避けて自炊するようになったのです。
今朝はそんなことを思い出しながら早朝深夜のキッチンに立ち、静かな環境の中でひとりで黙々と料理をしていました。
わたしは簡単にできる料理が好きです。
特に味噌汁を作るのはとても好きです。
簡単だし、原材料も少なくて作れるし、美味しいし、そして意外にも有効的なのが洗い物も極端に少なくて済むのです。
長年、味噌汁を作ってきて学んだことがありますので、今日はそのネタをあなたにシェアします。
美味しい味噌汁を作るには、三つのコツがあります。
それがこちらです。
1.出汁は節系だけを使用する
2.出汁は天然ものを使用する
3.味噌は天然発酵のものを使用する
1番についてですが、出汁は節系だけを使用するほうがいいことが長年の試行錯誤でわかりました。
わたしは昆布出汁が好きで、味噌汁にもよく使用していました。
でもどうしても変な甘みというか、なんかあまり美味しくならない。
そこで高級な昆布を使ってみたりもしました。
でもやっぱり美味しくならない。
縁あってリゾートトラベルライターの仕事をするようになり、高級料亭旅館も300件近く泊まるという経験ができました。
そしてそこで、たくさんの超一流の料理人が作った最高の味噌汁を食べる経験を積みました。
そこで気づいたのです。
味噌汁について、これら300件近くの高級料亭旅館で使っている出汁には、ある共通点があったのです。
それが、「味噌汁には昆布出汁は使わない。使うのは鰹節・鯖節・いりこ節・あご節など、魚系の節しか使っていない」ということだったのです。
2番についてですが、やはり天然ものの出汁を使う方が、圧倒的に美味しいです。
化学調味料というのか、市販されていて顆粒タイプの出汁はかなり大量に売られています。
もちろんそれでも悪くはないのですが、身体に染み入るようなあの高級料亭旅館の味噌汁の味は、やっぱり市販の顆粒の出汁のもとでは再現することはできません。
これも長年の試行錯誤の結果、やはり身体に染み入るような味は、天然ものの出汁を使わないと再現することはできませんでした。
だから今でも料亭旅館は化学調味料をあまり使わないのでしょうね。
それからこれは余談ですが、天然素材を使った料理だけを食べると、食べているときに美味しさが身体に染み入るような感覚に包まれるとともに、心も落ち着いてきますし、なんというのか精神的に強くなるというのか、そのような感覚が強まる傾向があります。
3番目についてですが、これも量産されている化学調合された味噌は本来的な味噌汁の美味しさは出せませんでした。
スーパーに行って、天然発酵か化学調合化を見分ける簡単なコツがあります。
それは、「容器に空気穴が付いているか否か」です。
化学調合された味噌は、たいがい真空パックされています。
発酵を抑制してガスが出ないように処理されているからです。
ところが天然発酵で出来た味噌には、酵母の呼吸用に空気穴がついています。
こうやって味噌を見分けることができます。
ぜひ参考にして、自炊で美味しい味噌汁を作って食べて、本来の自分と本来の生き方を取り戻してください。
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