今日は実家から旅行ライターの仕事で出かけました。
そしたら近所にあった居酒屋が潰れていました。
「ああ、やっぱりな」
これが感想です。
では潰れると予想していた根拠を順を追って説明します。
・特徴が無い
まずはこれです。
この居酒屋は特徴がありませんでした。
酒のメニューも一般的に売られているものばかり。
高清水とか白鶴とか。
稀少な地酒があるとか稀少なワインがあるとか、そのような特別なこともなにひとつありませんでした。
それにランクがいちばん低い本醸造の酒しか置いていない。
純米酒とか純米大吟醸などは置いていない。
料理のメニューもありきたりのものばかり。
地方から仕入れた特別な食材やそこの居酒屋オリジナルの食材があるわけでもなし。
そこら辺のスーパーマーケットで手に入りそうな食材で作る料理しかないのです。
野菜炒めとか冷奴とか。
どこでも食べることができる上に、誰でも作れる代物ばかりのメニューです。
こんなメニューだったら、家で晩酌します。
わざわざ食べには来ません。
・客層に合っていない
ここの居酒屋は、いわゆるB級路線です。
よれよれのジャージで便所サンダル履いてくるような客層が集う店舗でした。
ところが実家のあるその界隈は、神奈川県内でも有数の高級住宅地です。
会社役員や医師、経営者など、住民は高額所得者の多いお金持ちの町です。
大きな一軒家がたくさん見受けられます。
上品とか上質なものが好きな層です。
そんな人々が、よれよれジャージに便所サンダルのような装いをするわけがありません。
だから住民たちからは、その店はむしろ嫌われていました。
明らかに街並みに合わないB級テイストを放っていたからです。
ご近所の方々も「あの店は町の品位を下げている」とご立腹だったのです。
この居酒屋は、客層を見誤った上に、立地も間違えていたのです。
戦略の神様「孫子」の「兵法」にもこのように書かれてあります。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
私たちも見習いたいものですね。
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