これはある能力成果主義の会社で働く24歳の男性の話です。
彼は入社4年目ながら優秀な成績を上げ主任の役職まで昇進しました。
能力成果主義の会社では、成績さえ良ければ、自分より成績の下の者に対し、横柄に扱うという悪しき慣習があります。
その24歳の社員は、20歳近く年上の社員でも、自分より成績の低い者に対してはかなり横柄で生意気な態度をとり続けていました。
大学を卒業して社会に出て以来、彼はその会社での社会経験しか学んでいません。
するといつしか、仕事以外の場面でも、自分よりも立場が下の者に対して横柄に振る舞うようになってしまいました。
コンビニエンスストアの店員やレストランの店員、タクシーの運転手や清掃のおばちゃんたちです。
彼らは仕事上、仕方なく彼の横柄な態度に耐えています。
でも本心では、こんな若造に上からものを言われるおぼえはないと憤慨しています。
いつかコイツが困ったとき、絶対に救いの手をさし伸べるものかといつも思われています。
結局、そういった態度で他者と接して来てしまったため、ピンチの時に人から助けてもらえず孤立無援の人生になってしまいました。
人間社会の本質は、他者との調和です。
その本質を見失って他者を蔑むような人間は、結局のところ、社会から見放されることになるのです。
お金があっても、権力があっても、人に対する思いやりの無い者は、人間社会で生きていく上では幸せはつかめないようになっているのです。
「人に優しく」
この人類古来から語り継がれている教訓を今日も大切に生きていきましょう。
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