そう言えば、ウクライナの駐在員も務めた恩師から教わった話を思い出したのでここに書いておこうと思います。
世間ではよく、世界中で通用する人材になるために幼少から英語を学ぼうという傾向が見受けられます。
この事について恩師はこのように言ってました。
「もし世界中で通用する人材になりたかったら、幼少から英語を勉強してはいけません。
幼少からインターナショナルスクールなんかに子供を通わせている親を見ますが、バカなことしてますね。
わたしは外務省の海外駐在を通じて痛感しましたよ。
本当の英語力は、母国語の語彙力以上にはならないんですよ。
だからみなさんにはまず、英語よりも国語を学んでほしい。
それからもうひとつ大事な事があります。
それは日本の伝統と文化を学ぶことです。
国際社会では英語力なんか求められていません。
英語力なんかは、国際的に見れば最も価値の低い労働力に過ぎません。
英語力よりも大事なのは、母国のアイデンティティーです。
母国のアイデンティティーが無い人間は、国際社会ではバカにされます。
日本の伝統と文化も知らず、国語力も無い、なのに英語の発音だけは流暢。
こんな得たいの知れないような人間はグローバル企業の歯車にしかなれません。
だからみなさんはそのような愚かなことはおやめなさい。」
今でも大切にしている教訓です。
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